「Web標準の日々」レポートその2:ソーシャルメディアが生み出すコンテンツ多層化と意味変化

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「Web標準の日々」のレポート第二弾。今回は「ソーシャルメディアが生み出すコンテンツ多層化と意味変化」というセッションの感想です。

ソーシャルメディアとマーケティング

セッションのタイトルから、SNS や Twitter をはじめとするオープンなコミュニティについての社会学的な考察を期待していたのですが、実際は「ソーシャルメディアを利用したマーケティング手法について」というのがメインだったようです。そもそも「Webマーケティング」というテーマのセッションなので当たり前といえば当たり前なんですが・・・

前半は、ソーシャルメディア(最近は、SNS や Blog、CMS、SBM などを総称してこのように呼ぶそうです。へー。)が登場してから現在までの流れと、ソーシャルメディアのタイプ(SBMを代表とする、ヒトよりも情報の内容や価値に重きを置く「集合知型」と、Twitter のようにヒトとの繋がりややり取りを重視する「コミュニケーション型」)についての説明。「アテンションエコノミー」とか「ファインダビリティ」とか「メジャーメント」といった横文字が並ぶ話に、若干僕のアテンションも下がり気味でしたが、「集合知型」で重要なのは、情報をいかに立体的に見せるか、つまり二次的に付加したメタ情報(タグとかカテゴリとかスコアとか被ブックマーク数とか)の見せ方が大きなポイントになる、という点はなるほどなと思いました。(はてブの「注目のエントリ」とか、Digg なんかは典型ですね。)

後半は、そういったソーシャルメディアをマーケティングでどのように活かせばよいか、という話。SMO (Social Media Optimization) とか、WOM (Word Of Mouse:クチコミ、バズマーケティング、バイラルマーケティングなどとも呼ばれる) といった用語についての話が続きました。

個人的な感想を書くと、「なるほど」と思う部分もあったものの、全体的にはなんとなく「うさんくささ」を感じてしまいました。(スピーカーの方個人を非難しているのではないのであしからず。)恐らくそれは、「Webマーケティング」だけではなく「広告業界」というものに対して僕が抱いている思いから来ているもので、つまり「広告」とか「マーケティング」を語る口調にどこかしら「上から目線」を感じてしまったり、「要するに大衆を同じ方向に動かして喜んでるんでしょ?」と悪意をもって見てしまいがちなのです。もちろん、経済活動をするうえで「マーケティング」や「広告」は必要不可欠なんですが、ユーザーに対するリスペクトが欠落しているように見えると、動かされる側としては面白くない。特に、Webの世界は、ビジネスの場というよりも、文化的な場、ソーシャルな場という側面が強いので、ソーシャルメディアの中での商用的な強制力に対しては、一般的にも強い反発(「炎上」や「祭り」)が起こりやすいのだと思います。

てなわけで、当然、SMO も WOM も「企業側が、強制的にソーシャルメディアのメンバーを動かそうとすることはとてもリスキーだ。彼らの自由は保証しなければならない。」と言うわけですが、個人的にはその裏に「できることなら思い通りに操りたいんだけどね」という企業側の意識が透けて見えるように思えたので、「うさんくささ」を感じてしまったというわけです。

もしかしたら、ずいぶんと一方的な見方をしてしまっているのかもしれないんですけど・・・

いずれにせよ、SMO や WOM といった手法について勉強できたのは、よかったです。何かしらのWebサイトを立ち上げる際には必ず役に立つと思うので。(あんまり説得力ないかもしれないですが、ホントに。)

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