【ウズベキスタン旅行】両替の悩みを解消するWise活用法
2025年9月5日から11日まで、ウズベキスタン(サマルカンド、ブハラ、タシュケント)を旅行しました。
ウズベキスタンの現地通貨である「スム」の両替については、いろいろと悩ましいことが多いのですが、今回の旅行では Wise を使うことでとても楽にできました。この記事では、Wise とはどのようなサービスなのか、どのように Wise を活用できるかを紹介します。

ウズベキスタンでの現金入手がややこしい問題
ウズベキスタンでは都市部を中心にキャッシュレス決済が広がりつつあるものの、まだクレジットカードが使えない場所も多く、現金(スム)の用意が必須です。
スムを手に入れる方法としては、主に以下の2つが考えられます。
1. 両替所で両替する
空港や銀行、ホテルの両替所で両替する方法。しかし、ウズベキスタンでは日本円を両替できる場所が少ないため、事前に米ドルやユーロを準備しておき、それをスムに両替するのが一般的です。まとまった現金を持ち歩くリスクがあり、また両替所を探す手間もかかります。
2. クレジットカードを使ってATMでキャッシングする
1よりも手軽な方法。クレジットカード1枚を持ち歩くだけで済みますし、ATMも街のあちこちで見かけるため困ることはありません。しかし、次の点に注意が必要です。
- 「借り入れ(いわゆる借金)」なので利息がかかる
- 事前に「海外キャッシング枠」を申し込んでおく必要がある
- 利用可能枠(上限金額)が定められている
- 海外事務手数料や海外ATM手数料(利用1回あたり220円程度)などの費用が発生する
- カード会社が定める両替レート(それほど良くない)が適用される
スムの再両替がほぼ不可能
さらに厄介なのが、余ったスムを米ドルや日本円に再両替するのが非常に難しいという事情です。(手続きが煩雑で、対応してくれる場所もほとんどないそうです。)そのため、現金(スム)が余らないように、必要最低限だけをこまめに両替する必要が出てきます。
まとめると、
- レートが安定している米ドルを使って両替したい
- 各種手数料を抑えるため、両替やキャッシングの回数は最小限にとどめたい
- スムが余らないように、こまめに両替したい
という3つの悩みを同時に抱えることになります。
Wise が大活躍
この3つの悩みを、今回の旅行では Wise を使うことですべて解決できました。

Wise は海外送金サービスとして有名ですが、海外旅行でも大活躍します。
主な特徴・メリットは以下の通りです。
- Wiseの口座で、日本円や米ドルなど複数の通貨を保有できる
- アプリを使って好きなタイミングで入金や両替ができる
- 両替では手数料が上乗せされていないミッドマーケットレートが適用される
- 「Wiseカード」という物理的なデビットカードで、キャッシュレス決済ができる
- Wiseカードで海外ATMから現金引き出しもできる。両替手数料も海外ATM手数料も安い
今回の旅では、
- 日本円から米ドルへの両替
- ATMからの現金引き出し
- キャッシュレス決済(カード払い)
をすべて Wise で完結させることができました。詳しく見てきましょう。
1. 日本円から米ドルへの両替
出発前に銀行口座から日本円を入金し、為替の動きを見ながら米ドルに両替しておきます。アプリ内で両替レートや手数料をリアルタイムで確認でき、拍子抜けするぐらい簡単に両替ができます。


ここで用意した米ドルが、後述する「ATMからの現金引き出し」および「キャッシュレス決済」の残高となります。少し多めに両替しておくと安心です。(余ったら次の旅行で使えますし。)
2. ATMからの現金引き出し
現地では、Wiseカードを使ってATMから現金(スム)を引き出しました。
自分のWise口座から単にお金を下ろすだけなので、キャッシングのように利息はかかりません。
やりかたは次の通り。
- ATMにWiseカードを挿入
- 言語を「English」に設定
- 4桁のPIN(暗証)コードを入力
- メニューから「Withdrawal(引き出し)」を選択
- 引き出したい金額(スム)を選択もしくは入力
ATM引き出し手数料ですが、1か月に2回まで、かつ合計30,000円相当額まで無料で引き出すことができます。 3回目以降の引き出し手数料も70円程度なので、これなら回数を気にせずに利用できますね。
また、クレジットカードのキャッシングは、自国通貨(日本円)でしか決済できませんが、Wiseの場合は保有している通貨のうち最も手数料が安いものを自動的に選んでくれるというメリットもあります。今回は日本円と米ドルを保有していましたが、常に手数料が低い米ドルで決済されました。
今回の旅行では、様子を見ながら50万スム(6000円くらい)ずつ、計4回引き出しました。最後に残ったのは2万スム(200円くらい)程度だったので、ほぼほぼ使い切れたと言えるのではないでしょうか。(残ったスムは空港の募金箱に寄付しました。)
クレジットカードのキャッシングのような手軽さと、手数料の安さ・レートの良さを両立できるのが、Wiseの最大のメリットだと思います。
3. キャッシュレス決済(カード払い)
キャッシュレス決済に対応している場所では、Wiseカードを利用しました。(配車アプリの「Yandex Go」もWiseカードを登録して支払いました。)
デビットカードなので、支払いと同時にWise口座から引き落とされます。ここでも、最も手数料が安い保有通貨(つまり米ドル)が自動的に選ばれます。
決済が完了すると、すぐにスマホに通知が飛んでくるので、怪しい取引に使われていないか確認できて安心です。
まとめ
個人的には、ウズベキスタン旅行での決済手段として、Wiseは最適な選択肢だと感じました。ほぼすべてアプリで完結するのがとても便利でした。
もちろん、他の国を旅行するときにも、Wiseは同じように活躍します。(台湾でも一度使いましたが、その時もとても便利でした。)
これからいろんな国に旅行しようと考えている人は、アカウントを持っておいて損はないと思います。(アカウント開設は無料ですし、月額や年会費は一切かかりません。)
最後に、Wiseの招待リンクを置いておきます。こちらのリンクからアカウントを作成すると、1,200円かかるWiseカードの発行手数料が無料になります。ぜひご利用ください。
https://wise.com/invite/dic/yoshihidej