2025年9月ウズベキスタン旅行記 ①準備編
2025年9月5日から11日まで、ウズベキスタン(サマルカンド、ブハラ、タシュケント)を旅しました。その旅行記の準備編です。
航空券
まずは、航空券の予約から。
大阪からは直行便がなく、ソウル(仁川)経由が一般的なルートのようです。Google Flights で調べると、アシアナ航空の比較的安いフライトが残り2席で見つかったので、即決。値段は2人で往復約20万円でした。
細かい旅程を考える
行きと帰りのフライトが決まったので、次に Gemini に相談しながら細かい旅程を考えます。
ウズベキスタンで有名な観光地は、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァ、タシュケントの4都市。日程上、すべてを訪れるとなると、一つ一つが慌ただしくなって十分に楽しめないので、移動時間がかかるヒヴァは泣く泣く諦めて、サマルカンド、ブハラ、タシュケントの3都市を訪れることにしました。
回り方としては、
- 東から西へ(タシュケント → サマルカンド → ブハラ → タシュケント)
- 西から東へ(タシュケント → ブハラ → サマルカンド → タシュケント)
の2つのルートが考えられます。
Gemini のおすすめは東から西へ向かうルートで、以下のメリットがあると教えてくれました。
- 初日の負担が少ない: タシュケントに到着した翌日、まずサマルカンドに向かいます。高速鉄道で約2時間10分と移動時間が比較的短いため、旅のスタートを無理なく切ることができます。
- 旅のハイライトを早めに楽しめる: サマルカンドの壮大な世界遺産を旅の早い段階で見ることができるため、旅全体の満足度が高まりやすいです。
- 移動の負荷分散: サマルカンド→ブハラ→タシュケントと移動するたびに、徐々に移動時間が長くなっていきます。
一方、西から東へ向かうルートは、以下のメリットがあるとのこと。
- 歴史の逆行を体験できる: ブハラはサマルカンドよりも古い歴史を持つ街です。古い時代から徐々に近代的な街へと遡っていくような、歴史の流れを逆行するユニークな体験ができます。
- 後半の移動が楽になる: 旅の後半、サマルカンドからタシュケントへの移動は高速鉄道(アフラシャブ号)で約2時間10分と短いため、最終日の移動が楽になります。お土産の買い物など、タシュケントでの時間をゆっくりと取ることができます。
- フライトスケジュールとの親和性: 最終日はタシュケントからのフライト(夜21:40発)ですので、日中にサマルカンドからタシュケントへ戻るこのルートは、時間の使い勝手が良いと言えます。
ただ、このルートには、
-
初日の負担: タシュケントに到着した翌日の早朝すぐに、高速鉄道でブハラへ向かうことになります。国際線フライトの疲れが残る中で、さらに3時間40分程度の鉄道移動が必要になるため、初日の負担が大きくなります。
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旅のハイライトが後半に集中: サマルカンドのレギスタン広場や壮大な建築群は、多くの人にとって旅のハイライトとなります。このルートでは、これらの見どころが旅の後半に集中するため、人によっては「後半までお楽しみを待つ」感覚になるかもしれません。
というデメリットもあります。
一長一短といった感じですが、考えた結果、西から東へ向かうルートにしました。
- 1日目:大阪 → ソウル → タシュケント(タシュケント泊)
- 2日目:タシュケント → ブハラ(ブハラ泊)
- 3日目:ブハラ → サマルカンド(サマルカンド泊)
- 4日目:終日サマルカンド
- 5日目:終日サマルカンド
- 6日目:サマルカンド → タシュケント → ソウル(翌日)
- 7日目:ソウル → 大阪
初日の負担は気になりましたが、こちらのほうが6日目にタシュケントでの滞在時間を確保できるというのが大きな理由です。結果的には、旅の疲れが溜まる後半ほど、時間的に余裕のある旅程だったので、このルートで正解だったと思います。
高速鉄道(アフラシャブ号)の予約
これが一番の鬼門でした。高速鉄道はとても人気で、観光シーズンはすぐに売り切れとなってしまうという情報を得たので、慌ててパソコンで予約サイトを開きました。
https://eticket.railway.uz/lang-en/
出発1ヶ月前でしたが、タシュケント発着は、ちょうどいい時間帯の便はすでに売り切れ、早朝の便しか残っていませんでした。
急いで席を確保しようと、アカウントを登録し、予約しようとするのですが、何度やっても、座席指定の画面から先に進めません。(エラーも出ず、トップページに戻される。)3便分の予約をしなければならないので焦ります。一日置いてみましたが、やはりだめです。何なんだ、この不安定なシステムは...
よく見たら、ロゴの横に「BETA」というラベルが。ベータ版なら不安定でもしょうがないかー、とはなりません。鉄道のチケットサイトがベータ版ってどういうことよ。

いろいろと調べてみたら「アプリなら予約できた」という情報を見つけたので、Webサイトでの予約は諦めて、Androidアプリをインストールします。
ログインを求められたので、メールアドレスとパスワードを入れたところ、user not found という文字が...
Webエンジニアという職業柄、一体どういう作りをしてるのかと頭を抱えました。Webサイトとアプリでアカウント管理が別になってる?まさかそんな...アプリでアカウント登録してみるか?でも同じメールアドレスで別のアカウントを作ると、あとあと厄介なことになりそうだし...
一日様子を見ましたが、状況は変わらず。
覚悟を決めて、アプリでアカウント登録して、座席指定をすると...先に進めます!!やった!!
名前やパスポート番号を入力し、確認画面を挟んで、決済画面に進むのですが、今度は読み込みエラーでなかなか決済画面が開きません。何度か試して、なんとか開くことができました。決済方法は、Stripe かクレジットカードを選べますが、恐ろしくてクレジットカード決済なんか選べません。Stripe 一択です。
これを3便分繰り返して、ようやくチケットが確保できました。疲れた...
ネットでは「簡単だった」という情報もあるので、単に運が悪かったのかもしれません。もし自力でうまくいかなかったら、旅行会社に手配代行を依頼するのも手だと思います。(手数料はかかりますが、これだけ苦労するのであれば払う価値はあるんじゃないかと。)
現金の準備
ウズベキスタンではクレジットカードが使えない場所が多いので、現金を用意する必要があります。日本円より米ドルのほうが両替に適しているとのことなので、【ウズベキスタン旅行】両替の悩みを解消するWise活用法で紹介した Wise を利用して、70,000円分の米ドルへの両替をしておきました。(キャッシュレス決済 + ATMでの現金引き出し分)
ウズベキスタンについて調べる
実は、ウズベキスタンに行こうと決めたときには、「サマルカンドには美しいイスラム建築がある」という程度の知識しか持っていませんでした。
せっかくなら、歴史や文化、政治など、ウズベキスタンの昔と今について知っておくと、旅をより楽しめるのではと思い、ウズベキスタンを知るための60章という本を購入しました。
アレクサンドロス大王の時代から、イスラム化、ソ連時代、ソ連解体後の建国まで、歴史の流れを追うことができます。また、結婚や恋愛、ファッションなど、現代のウズベキスタンの人々の暮らしについても触れられています。
タイトルにあるように、第1章から第60章まであり、1章あたり4〜5ページ程度なので、テンポよく読むことができます。
この本を読んだことで、出発前からウズベキスタンに対する興味が高まり、旅の最中にも、多面的な視点でウズベキスタンを見ることができました。また、帰国してからあらためて読み直すことで、あとから新しい気づきを得ることもできて、とてもお得な本でした。