2025年9月ウズベキスタン旅行記 【Day1 タシュケント】
2025年9月5日から11日まで、ウズベキスタン(サマルカンド、ブハラ、タシュケント)を旅しました。1日目です。
関西国際空港から仁川国際空港へ
まずはアシアナ航空OZ111便で、関西国際空港から韓国の仁川国際空港に向かう。
前日から台風15号が近づいており、ちょうど出発の時間に近畿地方に近づく予報だったため、フライトが遅延したり、最悪欠航になるのではと心配していたが、特に影響もなく定刻通り10:50に出発することができた。
フライト時間は1時間50分。乗り換えだけだが、初めての韓国なのでちょっと楽しみ。
機内食はプルコギ丼っぽいやつ。日本人の舌にもあう味付けで美味しかった。
ぼんやりと外を眺めていると、あっという間に仁川に到着。12:40着。
飛行機を降りて、空港に入った途端、見知らぬ文字が目に飛び込んでくる。「異国に来たぞ!」という高揚感に包まれる。
乗り継ぎの搭乗ゲートに向かうと、これから乗る飛行機がすでに止まっていて、出発のために準備をしている。
乗り継ぎ時間は3時間30分もある。コンビニでバナナとサンドイッチを買って食べたりしながら、まだ人気のない搭乗ゲート付近の待合スペースでのんびりと過ごす。
仁川国際空港からタシュケントへ
出発時刻(16:10)に近づくと、続々と搭乗ゲートに乗客が集まってくる。ウズベキスタン人が6割、その他4割といった感じ。
ウズベキスタンを知るための60章によると、「ウズベキスタンには在外朝鮮人(高麗人)が多く住む関係で、韓国政府はウズベキスタン政府との間で労務輸出に関する覚書を結んでいる。韓国では、2007年から2012年までで累計1万8千人の労働者をウズベキスタンから受け入れている」とのこと。
もしかしたら、多くの乗客は、帰郷する出稼ぎ労働者なのかもしれない。ある若者は、大事そうにPS5の箱を抱えていた。がんばって働いて、誰かへのおみやげとして(あるいは自分へのご褒美として)PS5を買って地元に帰るところなのかもしれないな、と勝手に妄想しながら、飛行機に乗り込んだ。
離陸してから1時間ほどで夕食が提供された。チキンを選ぶとクリーム煮だった。アシアナ航空の機内食は、どれも慣れ親しんだ味で美味しい。
飛行時間は7時間50分。結構長い。食事の後、1時間ほどウトウトしたが、まだまだ着かない。外を眺めていると、いつもよりゆっくりと夜が近づいていく。


タシュケントに到着。eSIMと現金を入手
定刻通り、20:00にタシュケント国際空港に到着。
荷物は機内持ち込みのみなので、そのまま入国審査に向かう。パスポートを係員に渡して、カメラに顔を向ける。あっさりと通過。
入国後に空港でやるタスクは2つ。eSIMの購入と、現金(UZS)の入手だ。
入国ゲートを抜けるとすぐ、通信会社のカウンターがいくつか並んでいる。その中から Beeline のカウンターを選ぶ。(蜂をイメージしたロゴがかわいかったので。)
丸いカウンターを観光客が取り囲んでいて、列があるのかないのかよくわからない。手が空いた店員と目があったので、すかさず声を掛ける。
一番安いプランを選ぼうとしたら、「お二人は一緒に行動されますよね?だったら、最安のプランを2つ契約するより、こっちのプランを1人が契約して、テザリング(インターネット共有)する方が安くつきますよ。」という提案を受ける。なんて親切な店員。購入したプランの細かい内容は忘れてしまったが、確か150GBで10万UZS(1300円くらい)だった。
契約をしてスマホを店員に渡すと、ややこしいセットアップをすべてやってくれた。ありがたい。
(ただ、実際に使ってみると、ホテルなどのWiFiにつなぐとテザリングが勝手に切れてしまい、毎回設定し直す必要があって面倒だった。これだったら2人分契約したほうがよかったなと後悔した。)
無事に通信手段を手に入れ、次は現金の入手。
【ウズベキスタン旅行】両替の悩みを解消するWise活用法で紹介したように、Wiseカードを使ってATMから引き出す。ATMは入国ゲートを背にして左手にあった。
100万UZS(12000円くらい)を引き出そうと思っていたが、50万UZSまでしかメニューに出てこなかったので、50万UZS(6000円くらい)を引き出した。
ホテルへ移動
空港でのタスクを終え、ホテルへ移動する。
翌日の早朝に高速鉄道(アフラシャブ号)でブハラへ移動することを考慮して、タシュケント駅(北駅)近くの Corner Hotel を予約していた。このホテルは空港からの無料送迎サービスがあり、予約の際に申し込んでいた。ただ、どこで車を待つのか何も案内がなかったので、「大丈夫かなぁ」と若干不安だったのだが、空港の出口近くのカウンターで自分の名前が書かれたボードを見つけた。
声を掛けると、運転手が現れて、ジェスチャーで「ついてこい」と手招きされる。人だかりになっている空港出口を早足で突っ切っていくので、見失わないように急いでついて行く。車はすごくきれいな BYD の電気自動車(EV)だった。運転手は一言も発さないが、親切に荷物をトランクに載せてくれた。
運転は少し荒く感じたが、周りの車もそんな感じだったので、たぶんこれがウズベキスタンのスタンダードなんだと思う。初めてのウズベキスタンの街の風景を楽しみたかったが、夜で暗いのであまりよくわからなかった。ただ、開けた窓から入ってくる風が涼しくて気持ちよかった。
15分ほど走ってホテルに到着。結局運転中も一言も話さず、「機嫌が悪いのかな」と思ったが、トランクから出してくれた荷物を受け取り、別れ際にウズベキスタン語で「ラフマット(ありがとう)」と言うと、少し驚いたような嬉しそうな顔をしてくれたので、たぶんシャイなだけだったと思う。ちょっと日本人の感覚に似てるのかも。
Corner Hotel はその名の通り、交差点の角にあるホテルだった。

ホテルのフロントには英語が堪能な若者がいて、スムーズにチェックインできた。朝食が無料でつくのだが、明日の朝は5:30くらいに出発しなければならず、朝食の時間に間に合わないので、takeaway breakfast を用意してもらえるかと頼むと、ボックスを用意しますよと快諾してくれた。
部屋は天井が高くて広く、清潔。隣の部屋のテレビが少しうるさかったが、まあいいでしょう。疲れていたし、翌朝も早いので、シャワーを浴びてすぐに寝てしまった。
さあ、明日から本格的に旅がはじまる!