2025年9月ウズベキスタン旅行記 【3日目 ブハラ】

2025年9月6日から11日まで、ウズベキスタン(サマルカンド、ブハラ、タシュケント)を旅しました。その旅行記の3日目です。


昨夜はちょっとした事件があった。

ホテルでシャワーを浴びようしていたら、部屋が突然真っ暗になってしまった。ブレーカーが落ちたのかと思ったが、隣の部屋からも騒いでいる声が聞こえる。部屋の外に出ると、建物全体が真っ暗になっている。月明かりとスマホの明かりを頼りにフロントまで行って尋ねると、どうやら近辺でフェスティバルが行われており、予想以上に電力が消費された結果、このホテルだけでなく、辺り一帯が停電になってしまったらしい。そんなことあるんだ。

ホテルから出ると、確かにまわりのホテルも同様に停電していて、みんな困ったような諦めたような顔をしている。ところが、ラビハウズのほうまで歩いていくと、旧市街の中心部は普通に明かりがついており、普段通り賑やかな夜が続いていた。誰も停電していることに気づいてすらいない様子。ホテル街の周辺だけピンポイントで停電しているようだった。

結局1時間くらいで復旧したのだが、なかなか得られない体験ができてよかった。

そんな夜が明けて、迎えた朝。清々しい空気のなか、とても充実した朝食を美しい中庭でいただく。これは良い一日のはじまりだ。

充実した朝食を美しい中庭でいただく
充実した朝食を美しい中庭でいただく

朝食後、チェックアウト。荷物をホテルに預けて、まずはアルク城へ。

日曜の朝、空が青く、街はまだ静かだ。のんびり歩いてアルク城を目指す。

しばらく歩いていると、前を歩いていた2人の少年が話しかけてきた。

「どこから来たの?」
「名前は?」
「2人は結婚してるの?」
「子どもはいるの?」

食い気味でぐいぐい質問してくる。こちらも負けじと(?)質問を返す。

「二人の名前は?」
「何歳なの?」
「アルク城ってこの道であってる?」
「写真撮ってもいい?」

話しかけてきた少年たち
話しかけてきた少年たち

人懐っこい少年たちとの交流を楽しんでいると、アルク城の入口にたどり着いた。

アルク城の入口
アルク城の入口
職人の手仕事
職人の手仕事は見ていて惚れ惚れする
アルク城内部の遺跡エリア
アルク城内部の遺跡エリア

アルク城を見たあとは、サーマーニーズ公園周辺の史跡を回る。

ボロハウズ・モスクの入口。装飾が美しい木の柱が特徴的
ボロハウズ・モスクの入口。装飾が美しい木の柱が特徴的
ボロハウズ・モスクの内部。ここは今もモスクとして利用されている
ボロハウズ・モスクの内部。ここは今もモスクとして利用されていて、礼拝をする信者の方々がいた
チャシマ・アイユブというかわいらしい史跡
チャシマ・アイユブというかわいらしい史跡
ここにもネコ
ここにもネコ
昼寝の邪魔をしてしまった

チャシマ・アイユブのすぐとなりに、バザールがあったので、覗いてみることにした。ちょうどお昼時、活気にあふれている。香辛料やお茶や、野菜、精肉、日用品、お惣菜などがところ狭しと並んでいる。

ドライフルーツの店では客引きに会い、様々な種類のドライフルーツを試食させてもらった。アプリコットのドライフルーツにレーズンとクルミを挟んで、「食べてみろ」と渡されたので、食べてみたらものすごく美味しかった。おみやげとしてドライフルーツを買って帰ろうと思っていたが、まだ旅は続くので、今回は申し訳ないけどお断りした。サマルカンドかタシケントのバザールで買うことにしよう。

広いバザールを歩き疲れたので、ボロハウズ・モスクまで戻り、ベンチに座って一服していると、幼児を抱いた、小ぎれいな格好の少女がウズベク語で話しかけてきた。何を言っているのかわからないが、ジェスチャーからどうやら「なにか食べ物をくれませんか」と言っているらしい。ちょうど韓国の空港で買ったバナナと、高速鉄道でもらったデニッシュが手元にあったので、これでいい?と渡すと、丁寧にお礼を言いながら立ち去っていった。

いわゆる「物乞い」というやつなんだろうか。これもウズベキスタンのリアルな一面なのだろう。彼女たちの詳しい事情は何もわからないけど、どうか幸せに生きてほしいと願わずにはいられなかった。

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2025年9月ウズベキスタン旅行記 【3日目 ブハラ→サマルカンド】

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